着ぐるみ製作メモ・その2
(雌型製作)
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02-01 シリコンゴムかけ |
表面を整えるために「サーフェイサー」をスプレーします。 イメージをつかみやすくするために、肌色の『造形村GKサーフェイサー・フィギュア用肌色Ver.』 をスプレーします。ちなみに、「穴うめパテ」がしっかりと層を作っていれば、サーフェイサーの溶剤が土台の発泡スチロールをおかすことはないので、逆を言うとしっかりと層ができているかのチェックになります。 無事にサフが吹けたら、いよいよシリコンゴムかけです。 シリコンゴムを100グラム用意します。シリコンゴムは粘度が高いので、100均で売ってる「ケーキ用のへら」で、こそぎとるように容器に移すと作業がしやすいです。 硬化剤を入れて、後頭部にかけていきます。下にこぼれた分もへらですくってまた上からかける感じで。 結局すぐに残りの箇所もついでなのでやってしまいました(笑) 原型を縦にして、150グラムをかけることに。 (つまり、原型から雌型の一層目としてシリコンゴムを後ろに100グラム、前に150グラムかけました。 ) |
02-02 シリコンガーゼで補強 |
1層目のシリコンゴムが硬化した後、上にガーゼを貼って、ガーゼの目の中にシリコンゴムを塗りこんで厚みを稼ぎます。 その作業を2層ほど。100グラムが4回かな〜 結局、(後ろ半分)100グラム+(前半分)150グラム+(ガーゼ補強)400グラムのシリコンゴムを使用しました。
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02-Interlude ここで私のFRP作業の道具紹介! |
さて、ここで私がFRPの作業に使う道具をご紹介! (左上)ポリエステル樹脂を使うたびに缶から移すのは大変なので、百均で買った「麦茶入れ」にある程度の量を移して使っています。ワンタッチで蓋が開くから楽。 (その下)樹脂を計り取るための電子ばかり。汚れないようにラップを巻いております。 (白いコップ)ゲルコート樹脂を硬化剤と混ぜるためのコップと割り箸。 (大きなタッパー)約10cm角に切ったガラスマットをこれに入れて保管しております。 (小さなタッパー)約2cm角のガラスマット。細かいところはこっちを使います。 (鍋焼きうどんの容器)ポリエステル樹脂を混ぜるための入れ物。一回で400グラムほど使うのでこの大きさです。 割り箸は樹脂と硬化剤を混ぜるため。 積層は、ガラスマットをスプレーのりを使って2層に仮止めして、ハケを使って樹脂を塗って(というかガラスマットにしみこませて)いきます。 あと、使い終わった道具(ハケやローラー)は、新聞紙でできるだけ樹脂を拭きとってから、純アセトンで拭きとって樹脂を取り除きます。 |
02-03 FRP積層 |
シリコンゴムだけでは強度(剛性)が足りないので、その上にFRPを積層します。 ただ、この際そのまま一体の大きな雌型にすると、後で抜けなくなってしまうので、2分割の雌型にできるよう、分割箇所に「つば」を入れます。 その「つば」を作るために油粘土で土手盛りです・。 ただ、画像のように、一気に分割部分の「つば」を作ろうとして油粘土の土手を盛ると、油粘土が(重みで)はがれて苦労するので、少しずつ土手を盛って「つば」を作っていく方が作業がしやすいです。 「つば」部分はあらかじめ2cm角にカットしたガラスマットを使い、樹脂を40グラムずつ硬化剤と混ぜて積層していきます。 ちなみに私の場合は硬化剤の割合は0.7%。硬化速度の遅い「パーメックS」を使います。 大きな力がかかるところなので、樹脂を十分にマットに含ませて含浸します。 少しずつ向きを変えてやる都合上3日かかりました。 次は「つば」の反対側。土手の油粘土を外して、既に作った片側のをディスクグラインダーで形を整えて、 積層する樹脂がくっつかないよう離型剤(ボンリースワックス)を塗りこみます。 カッターで分割部のシリコンゴムを切ってから、 前回と同じく「つば」部分のFRPを積層。 本体部分も積層。約10cm角に切ったガラスマットを2層、スプレーのりで仮止めして、樹脂100グラムずつで何回かに分けて全体を積層していきます。
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02-04 雌型完成! |
完全に樹脂が硬化したら、雌型を原型から取り外す作業を行います。 「つば」のすき間にドライバーやバターナイフをさしこんでこじっていく感じでシリコンゴムを原型から剥がしていきます。 もしここでシリコンゴムの層とバックアップのFRPがはがれてしまったら、 「セメダインスーパーX2」(シリコンゴムとFRPの両方に接着できる接着剤)で接着して補修。(というかごまかすw) このように2分割の雌型が完成です。 |
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